喪服というのは頻繁に着るものでもないため、クローゼットの奥深くで眠っている衣類ではないでしょうか。個人的な体験になりますが…お焼香で祭壇の前に立った女性の喪服の背中に真っ白なカビが生えていたこと。今でも鮮明に思い出します。背中ということで自分には見えない部分だから盲点ですね。

喪服は短時間しか着ないことや、色としても汚れが目立ちにくいものであるため、着用後に毎回クリーニング出さない方も多いかと思います。

着用すれば、汗や皮脂が衣類に付着します。カビはそれらを栄養源として繁殖します。また食べこぼしなどはカビの恰好の栄養源となります。それに温度と湿度という条件が揃うとカビが繁殖します。

衣類に生えてしまったカビの対処の仕方ですが、新しいカビで表面的に生えている場合については、いろんなサイトの情報を要約すると、以下の通りになります。

・ぬるま湯に浸し、固く絞ったタオルで払う。絶対こすらない。

・乾いたタオルに軽くベンゼン/エタノール/アルコールをしみこませたものでポンポンと払う。このとき布に叩き込むようにしない。

・ハッカ油を薄めたものをスプレーする。

・クレンジングシート(油性:メイク落とし)で拭き取る。

ですが・・・本当に自分でやってきれいにカビを落とせるのだろうか。失敗してひどいことになったらどうしよう…。とは思いませんか。

裏技をお教えしましょう。

それはイーダッシュをスプレーするだけです。

喪服ではありませんが、黒い正絹の着物にイーダッシュをスプレーして実験しました。

BEFORE 白いカビが生えた着物
AFTER イーダッシュをスプレーした後

お客様から「喪服にイーダッシュをスプレーしたらカビが消えた!!」という、お声を聞いておりました…実は「本当なの?」と思っておりました。というのも、イーダッシュはもちろんカビ防止に効果があるのですが、生えてしまったものは、物理的に除去する(=払う)のがセオリーなのです。

コツをお知らせします。

(1)スプレーは満遍なくかける(集中してヒタヒタができないように)
(2)乾かすときはゆっくり。ドライヤーをつかってもいいが、風量は弱で、なるべく遠くから温風をあてて、蒸発させる。

正絹の着物は濡れると輪ジミができてしまいます。喪服の黒や濃い色は輪ジミができにくい色目かもしれませんが念のため。(1)-(2)は輪ジミ防止のための工夫です。

イーダッシュは衣類の生地を傷めません。色も全く変わりませんでした。むしろ…白いカビが取れて鮮やかな黒が蘇りました。

カビが生えてしまった衣類・着物はかび臭いという問題もありますが、イーダッシュは消臭効果もあります。一石二鳥!!

イーダッシュはカビを死活化させますので、カビが生えなくなります。ドライクリーニングに出してカビを除去する必要はありません。(カビの除去という意味ならば)

ちなみに、アルコールではカビは死活化しにくいです。アルコールがカビの膜をゆっくり「溶かす」のに対してイーダッシュはカビの膜をダッシュで「破壊」します。なのでアルコールより格段に効き目があります。

イーダッシュでカビを除去、死活化させた後…

クローゼットに収納する前にしてほしいことがあります。

収納する場所(周辺)にもイーダッシュをスプレーしてください。

いったんカビが発生している場所は、カビが生えやすい環境なので、再発する可能性が高いです。カビはモノに付着しているものもありますが、浮遊しているものもあります。エアコンのダクトからもカビは入ってきます。

イーダッシュをスプレーすることによりカビの抑制が可能です。定期的にスプレーされることをお勧めします。

クローゼット、押し入れにイーダッシュをシュッとスプレーでカビ防止。ぜひご活用ください。