1. 塩素系消毒剤と比べて(次亜塩素酸ナトリウム)
  2. アルコール消毒液と比べて(エタノール)
  3. 次亜塩素酸水について

1. 塩素系消毒剤と比べて

キッチンハイターなどに含まれる次亜塩素酸ナトリウムは、強アルカリ性のために、たんぱく質を溶かす性質があります。つまり皮膚を溶かしてしまいます。保護具を着用する必要があり、対象物に塗布したら水洗い、もしくは水拭きで成分を除去する必要もあります。iidashは塗布したらそのままでも特に問題はありません。手で触っても、多少口に入っても、吸い込んでも大丈夫。使用時におけるビフォー(塗布前)とアフター(塗布後)の面倒を省略でき、安心して身の回りのものを除菌できます。

次亜塩素酸ナトリウムは、取り扱いに注意が必要です。酸性の洗剤などと混ぜると、塩素ガスの発生が起こってとても危険。さらに成分が安定しないものなので、日光を避け、20度以下に管理して保管しなければいけません。iidashは有効成分が安定するように処方してあるため、日光、高温には気を付けるべきですが、普通の容器で2年間は品質が変わらず安心して使うことができます。

※塩素系では次亜塩素酸水というものもありますが、新型コロナウイルスに対して、経産省は一旦有効であるという見解を出したものの、その後の発表で見解を訂正していますので、また別のところで議論したいと思います。

2. アルコール消毒液と比べて

アルコールは次亜塩素酸に比べてマイルドで人体にも害が少ないため、手指の消毒にも使われている。ただ、このように頻繁に使用することになったのは想定されていたことではなく、米食品医薬品局(FDA)は、アルコール、イソプロピルアルコール、塩化ベンザルコニウムを含む製品に対して、長期にわたり継続的に使用した場合の安全性と効果を証明する最新の科学的データを1年以内に提出するよう、メーカーに要請しています。

(2020年7月2日付https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakamegumi/20160702-00059522/

使用時に、吸引や皮膚からの吸収などで少なからず体内に入ることが確認されており、妊婦さん、小さなお子さんには注意が必要です。(アルコールは成長を阻害する)さらに、アルコールに敏感な人、ペットがいるところでの使用は注意を払う必要があります。

消防法で危険物に該当するアルコールは濃度が60%以上のものです。大量の貯蔵・取扱いをするときは消防法により申請が義務づけられています。アルコールの引火点は13度と低く、非常に燃えやすい性質を持ちます。コンロ、ストーブの近く、喫煙時、さらに家電通電時のスパークには注意が必要です。

アルコール消毒が原因で火災が発生した事例は国内では報告されておりませんが、海外では発生しています。火災になった際に、保管していたものに引火すれば被害は大きくなります。取り扱い・保管には注意が必要です。iidashに含まれるアルコール成分は0.04%で、引火性はありません。安心・安全な除菌剤です。

3. 次亜塩素酸水について

次亜塩素酸水の新型コロナウイルスに対する有効性については、厚生労働省や経済産業省から発表がありましたが、最新情報では(2020年6月26日)条件付きとなっており、使い方やそのもの(製法や濃度)については注意が必要である、ということになっております。

使い方における注意

流水でかけ流す。この場合有効塩素濃度は35ppmのもので。

拭き掃除。この場合80ppmのもので。

とありますが、いずれも20秒以上でという条件が書いてあります。例えばテーブルだと表面をすっかり覆うほどの量(ヒタヒタになる程度)で20秒、水滴が付着している程度では足りないとされています。

次亜塩素酸は有機物=汚れなどに触れるとすぐ水に変化してしまうので、少し噴霧しただけでは有機物を処理するだけで、ウイルスを不活性化するに至りません。

このように考えると、まず、ヒタヒタにすることができないモノには不向きで、適応できるものがかなり限られます。

適応できるモノでも、正しく使用するための手順は、有機物を除去してから、次亜塩素酸水を塗布する。さらにヒタヒタにしたものは拭き取る。と書かれています。効果が発揮されるよう次亜塩素酸水を使用するには、実際にはかなり面倒になります。

他、次亜塩素酸水は塩素濃度にも注意する必要があります。生成器などで濃度を確認し、作りたてを使用する分には問題ないが、ボトリングしたものを購入する場合は、その製品の濃度が明示されているものを選び、使用期限内に、また開封したら早く使い切る必要があります。厳密には、使用前毎に塩素濃度を濃度チェッカーなどで確認すべきです。

(参考)

経済産業省「新型コロナウイルス対策」

https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200626013/20200626013-4.pdf

厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌の方法について」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html