工房いにしへ(文化財修復工房)をベースとして、除菌剤の(当時はフォーダッシュ)販売をスタートしたわけですが、名前がやはり…工房いにしへ、では除菌剤のイメージとは合わないため、いろいろ考えまして、フォーダッシュ、そして製造元の株式会社MUKINKENさんとのバランスも考えてKOBOという屋号にすることにしました。

その時は、正直言いまして、どちらかというとカラーフィル(修復技術)の教室をもっともっと力を入れて業務を拡大していこう、といった方向に動いていました…。

ただ、拡大したいという希望のみで、拡大していってる状況ではなかったけれど、工房の上の階の物件が売りに出されていたのです。作業スペースも教室も手狭になってきた感じはしていましたので、もしお金を貸してもらえるならば、といった軽い気分で…。

日本政策金融公庫の窓口に相談しに行きました。これで貸してもらうのは4回目なので、慣れてます。大体の流れはわかります。

…結果は、融資が下りて物件を買うことができました。私が今まで借金して買っているのは物件なので、それが担保になったことが大きいです。(不動産さんありがとう)

最初は有効活用できてないこともあって「借金までして買っても良かったのだろうか?」と正直悩みましたが、いまは確固たる拠点となっております。白ベースのフローリングと、ブラックチェリーのテーブル。このテーブルに製品を置いて撮影すると、映えるんです。(自分で言うのもなんですが…)

物件とはご縁です。巡り合いです。