その成分は数多くの大学図書館で、貴重な文書・書籍を守っている実力派です。東大・京大・早稲田大学…という日本でもトップの大学です。

文化財保存から出発したコーボウケミファが思うのは、紙の修復が一番デリケートで難しいのではと。カビ、虫食い、破れ…強度は明らかに他の素材と比べて弱く、扱うのにとても神経を使います。

表面についたカビであれば落とせるのですが、根深く入り込んでしまったカビは除去できません。例えば黒くなってしまって取れないものは、化学薬品で漂白するしかありません。(化学薬品は紙を痛める原因にもなる)というわけで、大切なのはカビを繁殖させないこと。

カビが一番繁殖する温度は20~30度で、人間が心地いいという温度だそうです。また湿度は高くなれば繁殖のスピードがアップ。

温湿度をコントロールすること。プラス、菌の駆除のダブルでカビを抑えます。

デリケートな紙というとイメージが湧かないかと思うので、事例をあげてみますが、例えばお祖母様から譲り受けた掛け軸。お宝でもカビが生えて状態が悪くなると価値が落ちてしまいます。そして、高級ワインラベル。これもラベルの状態の良し悪しで価格が違ってきてしまうという…。どちらにも安心して使えます。カビからデリケートで大切なものを守れるイーダッシュ。是非ご活用ください。